D種接地工事

 自家消費型太陽光発電設備を設置する際、当然のことながら太陽光パネル側でもアース工事が必要であり、D種接地工事を実施し、竣工検査として接地抵抗の測定を行い、電力会社への竣工書類に記載が求められる。

今回、実際に接地抵抗を測定した際、300mmのアース棒1本では100Ω以下には中々難しい事を痛感しました。2017年に低圧の太陽光設備を設置した際はスクリュー杭を使用した為、竣工検査時に測定した時、6Ωと非常に素晴らしい数値が測定出来た。今回、パネルを取り付ける際、台風対策としてパネルとパネルの隙間を30mm程度設けた為、念のため、各パネル間をアース線で繋いで置いた。しかしながら、設置した場所が事務所前のアスファルト舗装の部分であり、300mmのアース棒を1本打っただけでは200Ω程度にしかならず、合計3本打ち込み、やっと120Ω程度となった。本当は100Ω以下を目指して打つ場所を変更しても接地抵抗は変わらないのが良く分かった。漏電ブレーカーを使用している場合、500Ω以下でも問題無い為、とりあえずこれで仕方ないと納得したが、単相100Vのルームエアコンの工事等で場合、300mmのアース棒1本を打ってあるだけでは不十分で漏電ブレーカーとセットで考えないといけないと改めて実感した。関西電力の研修会などではアース不良の撲滅と何度も聞かされ、またかと思うが、万が一の事を考えるとその意味の大切さを忘れてはならないと再確認した次第です。

 

2021年03月10日